成人向け催眠小説 Txt〜1〜







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こんにちは。
それともこんばんは、でしょうか?

申し訳ございません、私には時間というのがありませんもので。

私はただの"文章"。
名前も、声も、姿恰好も決まっていない、ただの文章です。

ですので、いつでも貴方の望んでいる姿や声が、私の形。
若い女の人かも知れませんし、幼い少女かも知れません。
女性でなく、男性ということもあるでしょう。

貴方のイメージした人、貴方の理想の人が私なのです。


貴方は催眠術や暗示といったものをご存じですよね?

相手の言葉で体を操られてしまったり、
物事の考え方を変えられてしまったり、

ちょっとした仕草だけでボーっと気持ちのいい状態になったり、
本当ならあり得ない筈の、不思議な体験をしたり。

催眠術とは、そんなとっても不思議で楽しくて気持ちがいいもの。



体験したことはありますか?

方法としては、術師の方に直接掛けてもらったり
あるいは、催眠音声といったものが有名ですよね。


ですが、文章で催眠状態になったり、暗示をかけられたり〜というのは、
あまり耳にしませんよね。

何故でしょうか?

私なりの考えなのですが催眠って、
眠くなったり、
何かをするのが面倒になったりと、
相手から何か指示がないと動こうと思えないような
とっても受動的な状態ですよね。

ですので、文章のように自分から行動をしなければならないものは
不向きだって考えられてるのではないでしょうか?


ですが、本当に文章って催眠や暗示に不向きなのでしょうか?
私はそんなことは絶対にないと考えてます。


本を集中して読んでる時って、周りの音が耳に入らなかったりしますし、
ふとした拍子に目にはいった言葉が、ずっと頭の隅に残ったり、
文章の人に与える影響って、貴方が思っている以上に大きいのです。


それに、






ただの文章に、心のどこかを支配される。

これって、とっても魅力的じゃないですか?


貴方は、何を求めて私を読んでいるのですか?

気持ちいいこと、エッチなこと、いやらしいこと。
それが欲しくて、私を読んでいるのですよね?

ですが、ただの文章に過ぎない私に貴方と触れあうことは出来ません。


頭の芯からとろけてしまいそうな、濃厚なキスをすることも、
体を愛撫して、エッチな刺激を与えることも、
私とあなたでは出来ないのです。

それに、貴方からの言葉は私には届きません。
私は、ただの文章ですから。
一方的に言葉を投げかけることしか出来ません。


では、貴方は私に何を求めているのでしょう?

答えは簡単ですよね?

貴方は、私に、一方的に、言葉で、責められたい。
そうですよね?

違うのなら、今すぐ私を読むのを止めてください。
私には、それ以外のことは出来ませんので。







続きを読んでいる、読むのを止めなかった、ということは
貴方は、私に心を支配される。
それを望んだ。ということ。

ただの文章に、いやらしい文字の羅列に、心を犯されたい。
そう望んだ、ということ。

一方的に言葉で責められて、快楽を得られるマゾ。
それを認めた、ということ。


貴方はただの文章に操られて、
自分が変態です、って白状してしまったのです。
とっても恥ずかしい人ですね?

「私は言葉で責められるのが大好きな、マゾの変態です。」
貴方は行動で、こう言っているのですよ。
本当に恥ずかしい人ですね?



さて、とても面白いものを見させて頂いたところですが
続きはまた今度。


恥ずかしい思い出を心に刻んで、待っていてくださいね?








































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